約 1,168,356 件
https://w.atwiki.jp/a_nanoha/pages/58.html
ルヴェラ鉱山遺跡 23:52 施設襲撃事件現場 アギト「襲撃があったのは昨日の夜」「現状施設職員に死亡者はなし」 「侵入者は経路の電子錠を警報も鳴らさずに解除しつつ」「誰にも見つからず現場まで一直線」 本局航空武装隊アギト一等空士 アギト「連中にしては随分とあっさりしてる。シグナムどう思う?」 シグナム「そうだな」「我々の任務はEC兵器――ディバイダー保有者の確保だ」 “元”機動六課第2分隊副隊長 本局航空武装隊 シグナム一等空尉 シグナム「それが誰であろうと」「必要とあれば打ち倒して確保するだけだ」 元機動六課の精鋭たちが再結集!?事件解決へ向けて、始動開始! 魔法戦記リリカルなのはForce Record03 「Huckebein(フッケバイン)」 ルヴェラ丘陵地帯 01 25 アイシス「ま、こーゆー野宿もたまになら楽しいよね」「管理局との追いかけっこ込っていうのもまた面白いし♪」 「で、なんで二人は追われてんの?」 トーマ「前にも言ったろ。心当たりはあるけど間違った事はしてないって」 アイシス「だからそれを詳しく聞かせてくれてもいいじゃ~ん!」「旅は道連れ、世は情け!」 リリィ『あのねアイシス』『トーマは私を助けてくれたの』『だからトーマは悪くない』 アイシス「あ、ああ、そうなんだ」『これ、念話?違うな、精神感応みたいな――』 スティール「捕捉しましょう」「彼女は違法施設らしき場所に捕らわれており。 助けを呼ぶ声で侵入した我々は施設の持ち主に焼き殺されかけました」 アイシス「……」 トーマ「施設の一部を壊したのは本当だし、リリィを勝手に連れ出したのも間違いない」 「だけど、ずっと逃げ続けるわけじゃない」「次元通信をできる教会まで云って、俺の信頼してる人に相談する」 「その人(スゥちゃん)は管理局の人だし、この手の事態に理解もある」 「だいたい通報したのが施設の連中なら警邏は俺の言い分なんて聞きゃしないだろうし」 アイシス「あー、そうだろうね」 トーマ「マスはリリィの安全確保。出るとこ出るのはそれから!」 スティール「まあ、彼女には怒られるかもしれませんがね」 トーマ「言うな」「もうとっくに覚悟の上だ」 アイシス「「スゥちゃん」ってトーマのお姉ちゃんとか?」 トーマ「まあ、そんな感じ」「血縁じゃないけど、恩人で、お世話になってる人」 「ワガママ言って、この旅行を許してもらってるから、心配かけたくないんだけど」「熱いから気をつけてね」 アイシス「あー、それはわかる」「あたしもそんな感じ」「家族にワガママ言って進学前の長期旅行」 トーマ「へー」 アイシス「トーマは?年齢的にはあたしと同じくらいに見えるけど」「進学は?」 トーマ「帰ったら進学するよう勧められてる」 アイシス「あははー」「魔法形でしょ?トーマは魔力強そうだし」 トーマ「そう?」「別に普通だと思うけど」 アイシス「結構凄いよ」「リリィ背負って走りっぱなしでも疲れてる様子ないし」 リリィ『ごめんねトーマ』『私、ちゃんと歩くから』 トーマ「あー、へいきへいき。リリィ軽いし」 アイシス「いいなぁ、あたしも背負って♪軽いから(ハートマーク)」 トーマ『なんでだ』 アイシス「服、キツイとことかない?」 トーマ『結構走ったのに全然疲れてないな』『あの時の魔法(?)も』『あんなでっかいの撃った反動も全然ないし』 『あの時の銃――ナイフ?』『なんつったっけ?確か――』 『EC…』『ディバイダー……?』「いっ!?」 ディバイダー996「Start Up」 アイシス「ななな、なにっ!?暴力反対!武装反対ッ!!」 トーマ「いやいや違う、待って待って!」「なんか出ちゃっただけっていうか!」 アイシス「なんじゃそりゃあぁ――――――――ッ!?」 リリィ『トーマ、『ブレード・オフ』で戻せると思う』 トーマ「あ、ほんとう」「ええと、ブレード・オフ」 ディバイダー996「Blade OFF」 トーマ「おお!」「あー、びっくりした」 アイシス「それ、こっちのセリフっ!!」「今の何?トーマのデバイス?」 トーマ「違う、俺の相棒はこいつ(スティート)だけ」 スティート「ええ」 アイシス「リリィも詳しくは知らないんだよね?」 リリィ『うん』『出し方と戻し方くらいしか』『ごめんね、トーマ』 トーマ「あー、大丈夫大丈夫」 スティート「その腕輪やあの施設の秘密と関わりがあるのでしょうね」 「危険な兵器かもしれません。取り扱いには十分な注意を」 トーマ「ああ」「あー、とりあえず、明け方まで休憩して、それから出るから」「二人とも休んどいて」 アイシス「はぁい」 リリィ『うん』 スティート「楽しいお友達ができたものですね」 トーマ「友達ってか」「要救助者と勝手についてきたへんな子だ」 スティート「それもです。誰かといる時の方が、あなたは楽しそうですから」 トーマ「そりゃ、まあね」 スティート「今回のこれは」「この旅を終わりにする良いきっかけかもしれませんね」 トーマ「捜し物も生き方を決めるのも、途中で終わらせるのは嫌だよ」 スティート「生き方はどこでも見つけられますよ」 トーマ「何度も言ったろ」「きっかけが欲しいんだ」 「あの日、街が砕けて俺も死にかけて。俺の大事な物が全部壊された」「ヴァイゼン遺跡鉱山でのこと」 「あの時あの場にいた」「多分、街を壊した誰か」「もう7年も前の」「公式記録で事故って断定されてる事だ」 「犯人なんていなくてほんとに事故だったのかもしれない」「だけどそうじゃないかもしれない」 「俺は本当の事を知りたいのか、知りたくないのか」「昔の事を全部忘れちゃっていいのかどうか」 「捜してるのはひ踏ん切りをつけるきっかけさ」 「半年間って時間を決めて探すだけ探して。それで見つからなかったら諦める」 「つってもまあ」「最近はもう、観光と宝探しばっかりだけどな」 スティート「ですね」 トーマ「俺だって、どうせなら平和で普通がいいんだ」「それはわかるだろう」 スティート「それは勿論」「――少しあたりを見回ってきます」「あなたも休んでください」 トーマ「ああ」「……ごめん」「ヘンな話聞かせちゃったか」 リリィ『ううん。寝てたから聞いてなかった』 アイシス「あたしも」 トーマ「そう」「でも、ま、ありがとう」『うえ』『すりむいたかな?赤くなってら』 アギト「施設の人間によれば、襲撃容疑者は十代半ばの少年だそうです」 「ECリアクター「銀十字の書」を盗み、施設の一部を破壊」「そして逃走」 「近隣の町に立ち寄った形跡があるので、現在手配をかけています」 ティアナ『そう』 イスタ市街地ホテルエントランスロビー ティアナ「“フッケバイン”の犯行ではない?」 アギト『確証はありませんが、手口はかなり違います」「設備や資材はほぼ無事ですし。何より死者が出ていません」 ティアナ「ただ、その少年がフッケバインの構成員でなかったとしても……」 アギト「連中の方からその少年に接触してくる可能性はあると見ています」 「ディバイダーやリアクター、あるいはその少年本人を手に入れるために」「とにかく迅速な発見と確保を目指します」 ティアナ「ありがとうアギト。頑張ってくれて助かるわ」 アギト『とんでもないです』 ティアナ「連絡は密に取っていきましょう。シグナム一尉にもよろしくお伝えして」 アギト『はいっ!』 アギト「シグナム、報告終わったよ」 シグナム「ああ」 アギト「どうかした?」 シグナム「いや、なんでもない。ご苦労だったなアギト」 アギト「なぁに」 シグナム『やはり気になるな』『嫌な風だ』『まるで戦の前夜のような』 トーマ「あー、見えた見えた」 アイシス「ほんとだ」「聖王教会の建物はどこの世界でも変わらないねぇ」 トーマ「そうだな……?」 アイシス「…あれ?」 トーマ『――この臭い、火薬と血の――』「スティード、二人を頼む!」 スティード「はい!」 アイシス「え!?」 トーマ「俺、中の様子を見てくる。二人はここからなるべく離れてて」 アイシス「ちょ、トーマ!」 トーマ「これは……」「シスター……」 謎の男「来んのが遅ェよ」「おかげでこんな胸クソ悪ィ場所で」「いらねェ殺しをするハメんなった」 「いいか坊主」「要件は一つっきりだ」「てめェが盗みだしたディバイダーとリアクター。両方まとめてこっちに寄越せ」 「ガキのオモチャにゃ過ぎた品だ」「死にたくなきゃあ」「さっさと寄越せ」 トーマ『藍色の羽根』『俺がずっと捜してた――!』 To be conntinued Record04 「Eclipse(エクリプス)」
https://w.atwiki.jp/ml-story/pages/83.html
あらすじ 登場アイドルふれあい プロローグ メイン MV(並び順) エピローグ 楽曲 その他実装日 前後のメインコミュ センターアイドルの他のソロ曲メインコミュ あらすじ 次回公演のセンターに指名されたものの、 気乗りしない様子の翼。しかし、通りかかった 美希がセンターに立候補したことで突然 やる気モードに。レッスンはサボりがちなまま、 そのセンスで無事に公演を乗りきる。 登場アイドル ふれあい 伊吹翼、星井美希 プロローグ 伊吹翼、星井美希 メイン 伊吹翼、春日未来、最上静香、星井美希 MV(並び順) 所恵美、春日未来、伊吹翼、最上静香、ジュリア エピローグ 伊吹翼 楽曲 恋のLesson初級編(ニコニコ大百科(仮)へ飛びます) その他 実装日 2017年6月29日 前後のメインコミュ 前:第2話 憧れの舞台。だから… 次:第4話 ふるえるこころ センターアイドルの他のソロ曲メインコミュ 第56話 あの光のように 名前 コメント すべてのコメントを見る
https://w.atwiki.jp/duoigunis/pages/27.html
それなりの広さの境内とその奥に控える本堂が小山内さんら剣道部の面々を迎えた。 石畳の隙間を広げて伸びる野草や、落ち放題に落ちた花が、廃れた印象を抱かせる。 夕べの光が染めるセピアめいた色味が、余計に侘びしく見せているのかもしれない。 漆喰の剥がれが目立つ山門程ではないが、本堂も十分に古い。 「うはー、やっぱりぼろいですねえ」 「まーね。使ってる部屋なんかは、こざっぱりとしてるんだけど」 一応今のうちに誤解は解いておくとする。 わざわざ和尚が時間を割いて整えていたところを目撃してしまっているので、すぐに確認すれば分かる事とはいえ出来る限り早く誤解は解いておきたい。でないと少々不憫だ。まあ、あの和尚ならそんなこと気にしないんだろうけど。 「それは朗報です」 「ちょっと安心しました……」 純粋な感想を述べる百子と、心底心配していたのだろうか、胸を撫で下ろす桜井さん。 「こらこら、あなたたち失礼なこと言わないの。これからお世話になる場所なんだから――」 今まで大人しく聞いていた先生は、慌てて二人の生徒の無礼をたしなめようと口を開いた。 「いやいや、正直、大いに結構」 だがその言葉は途中で渋い声に遮られた。和尚と式がすぐ横手まで来ていたのだ。 「見ての通りのぼろ寺によく来なさった」 墨染めと輪袈裟を身に纏う和尚の隣でこれまた和服を着こなす式。結構様になっているのではなかろうか。 和尚は、名を体で表すかのごとく、「山寺の和尚さん」のような――というかまさに山寺の和尚さんなんだけど――出で立ちをしていた。 「でかっ!うちのじーちゃんよりもでかっ!」 ただ、背が高い。しかも筋骨逞しい。おそらく何かの武道をしていたのだろう。どうにも精進料理ばかりを食べてきた体には見えない。 「おや、驚かせてしまったかな?」 間近に立たれるとあたしでさえも壁のように感じる和尚の身長は、女子のそれにしても平均以下と思われる百子にととって、正しく遮壁だった。 「拙僧、咲森寺の住職にして唯一の僧侶、鈴木佑快と申しまする。ぼろくてすまんが、わしひとりではなかなか手がまわらんでのう。 鐘を撞いておったら、出迎えにも遅れる始末じゃ」 和尚が示す先には小さ目の鐘突堂がある。それもまた寺の古さに比例して一般的な鐘楼であるが、今時は少し珍しいのかもしれない。若の仕事に付き添って赴いた寺ではその過半数が自動式のものに切り替わっていたような気がする。 「では、先ほどの鐘は和尚さまが?」 「うむ」 むしろ未だ相変わらずの無言状態で背景と化している式が撞いている風景があったら、明日はきっと予定より早い嵐となっていたことだろう。 「心が現れるような響きでした」 ……そういえばこの子たち、ちゃんと式の存在に気付いているのだろうか。 「気に入っていただけたようで、それは何より」 まあ、本人が気にしていないようなので今は突っ込まないべきか。むしろメンドくさいと言わんがばかりにそっぽを向いてるわけだし。 「ですけど、随分と中途半端な時間に鳴らすものなんですね」 「まあ、確かにね……」 五時や六時といった、切り良い時間からは外れていたため、疑問に思ったのだろう。それを指摘された和尚はすこし眉間に皺を寄せた。 「ううむ、気付かれてしまいましたか。確かに中途半端な時間なのじゃが――見ての通りの貧乏寺でしてのう。自動撞木などというものには、とんと縁がない」 「え? 自動……ですか?」 「ふっふっふっ、近頃はそういったものがあるんじゃよ」 きょとんとした目になる桜井さんに、顎鬚を得意げにしごきながら和尚は続ける。むしろ、最近はそっちが多いと思うんだけど。 「この咲森寺のような、何とか暇なしの小さな寺であれ、檀家を抱え込み過ぎて、年中師走の巨刹であれ――」 途中、言葉と共に止めた手を袂にしまい込んで。 「毎朝毎夕、決まった時間に鐘を撞き続けるというのは、なかなかに難しいことなんじゃよ。 その難しいことをきちんとするのが、日々の修行というものなのじゃが、生憎とわししか人手がおらんのでのう」 「……あれ?」 至極残念そうに語る和尚を見て、小山内さんがこちらと、式を軽く見据えて疑問の意を上げる。 「喜屋武さんとそちらの方…はお寺の人じゃ?」 ちゃんと小山内さんの視界には式も含まれていたらしい。 「勝手に出迎えたりしてなんだけど、実はあたしも単なるお客さんなのよ。あー、もちろんさっきから一人むすっと和尚の隣に立っている人もね」 あたしの連れなのだ、と式の肩をポンと叩く。それを鬱陶しそうにする式と、じろりと強めに睨めつけてくる小山内さん。 「ま、寺の人間だなんて言ってないし?」 「…………」 小山内さんが納得いかなそうに唸る。話を切り替えようとしてか、中途半端な声が桜井さんから漏れた。 「えーと……」 桜井さんの視線が不機嫌そうにそっぽを向いている式に向けられる。 「この人はリョウギシキ。漢字はえーっと、易有太極 是生両儀 両儀生四象 四象生八卦 八卦定吉凶 吉凶生大業の両儀と式神の式ね」 実際のところ、両儀という苗字はこちらから来ているのではないかと思っている。あまりにも珍しいではないか、『両儀』だなんて。 「すみません。式の方はわかりましたけど、リョウギの方がわかりません!」 真剣に頭を悩ませて煙を上げようとしていた百子は敗北したかのようにぐったりとして己の内を吐露した。 「わたしもちょっと――」 「車両とか一両日の『両』に正義、講義とかの『義』?」 おしいっ。たしかにそう書くときもあるけれど。 「儀式の方の『儀』だ」 今まで黙っていた式がそう付け加えた。 「なるほど……」 「なんだか御二人揃って難しい名前ですね」 百子が問題を解決したためか、すぐに元気を取り戻して言う。 「そう?」 「そうか?」 式と同時に漏れた声が宙を舞う。なんでこんなところばかり息が合うのかねぇ、あたしたち。 「ですね。あまり聞いたことがないです」 「あたしの苗字はさっき言ったように、地区の名前だし、式の方はえーっと、何だったっけ?」 「……知らない。『何だったっけ?』なんて振っても最初から汀に説明した覚えもないぞ、オレ。強いていえばうちは武家だったらしいからそれが理由じゃないか?」 「あれ、そうだったっけ?」 おどけて場を繕う。どう考えてもただ、「武家だったから」なんて理由ではないと思うのはあたしの深読みだろうか。式は何かを隠している、そう思えて仕方がなかった。 「たしかに武士っぽい響きですよね」 とはいえ、周りを納得させるには十分な回答であった。 「汀。オレ先に部屋に戻ってるから」 対する式は彼女らに全く興味がないらしく、言うや否や背を向けて歩き出していた。 「愛想がないなぁ。まあ、求めるだけ無駄かもしれないけれど」 あたしと二人の時はあそこまで突慳貪ではないのだが。どうも式は自身に興味が湧く対象以外にはひどく無関心な所がある。あれ、逆に言えば、式にとってあたしは興味有る対象ということになるのか。それはそれで悪い気はしない。 「喜屋武さんと両儀さんってどういう関係なんですか?」 「ん?旅の連れだけど」 さっき言わなかったっけ。 「いえ、そういう意味ではなく」 「あー、そっちか。友達よ、友達」 式がここに居たら否定されていたかもしれないが、まあこのあたりが妥当な所ではないだろうか。ただの仕事仲間なんです、なんていうのはちょっといただけない。それに、これからなればいい話だし? 「友達……」 「あれ、そうは見えない?」 「見えないというか。失礼ですけど――避けられてますよね?」 「む――」 そんな事はないと思うんだけど。…ないよね? 「ふむ、わしはとても仲が良いと感じておったのじゃが」 「もちろん、仲なら良いわよ。ほら、式もあたしのこと呼び捨てにしてたでしょ?」 実際のところ、式が名字で呼ばれるのが嫌う性質があるせいで最初からこんな感じなのだが。今は誤魔化す手としてはいいカードかなと思う。 「たしかに『汀』って呼び捨てにしてましたね」 百子が先程の会話を思い出して、頷く。それをみると一応は納得したようで小山内さんは引き下がった。というより、深く聞きいるつもりもないのだろう。 「そういえば両儀さんはお幾つなのでしょうか?」 「あたしの一つ上。年齢的に学年で表せば高校3年生に値するかな」 「……“年齢的”?」 意外と目聡いなぁ。小山内さんって絶対後から小姑っぽくなるわよ。 「そんな細かい事まで気にしない!」 深い意味はないと手を振って示す。 「まあ、それ以上の事は本人に聞けばいいんじゃない?」 「たしかに、そうですね」 「本人のいないところでこういう話をするのもよくない、か」 「そういうこと」 そう言いつつも、小山内さんの視線は式が去ったほうに向いたままだった。 「む?」 不意に、和尚が目を細く眇めて小山内さんともう一人を見た。 「そこのお嬢さんとそちらのお嬢さん」 「「はい?」」 「お嬢さん方、こちらに来るのは初めてかね?」 自慢の髭を触りながら、そんな事を訊いていた。 「えっと……どうして……ですか?」 「わしの頭のこのあたりが――」 和尚、つるりと一撫でして。 「お嬢さん方に見覚えがあるような気がすると、何やら訴えておるのじゃが……」 困惑したように眉を寄せ、ぴしゃりと頭に刺激を与える。……むしろ逆に大切なものが何か抜け落ちそうな音だった。 そんな和尚にフォローを入れるべく百子が口を開いた。 「わかります、わかります。思い出せそうなのに思い出せないのって、気持ち悪いんですよねー。 それでざわっち、こっちの方に来たことは?」 「ふむ、そちらのお嬢さんは『何とかざわ』さんと申されるか」 「…………」 対する『何とかざわ』さんは、無言でちらりと小山内さんを見た後、申し訳なさそうに顔を伏せた。 「相沢保美……です。マネージャーをやっています。えっと、こっちに来るのは……初めてです」 「ふむ……。 珍しくない苗字じゃが、わしが知っとるどの相沢さんにも、該当するお嬢さんが思い当たらんわい」 むぅ、と唸り声を上げつつ頭をまた一撫でする。 「わしは職業柄、人の顔と名前には強い方――のはずなんじゃが」 はて、と首を捻る動作に連動して動く、和尚の視線を皆が追い、あたしももう一人の人物に視線を向けた。 「それで、オサ先輩は?」 「ん?」 百子に促された小山内さんは、ぐるりと周囲を見渡して、境内を囲む夏椿に目を向けた。 「長い――階段と――お寺――。 それから白い花にも、見覚えがあるような気がするんだけど――」 単語々々で記憶を遡っているのか、声が小さく漏れる。 「それ以上は覚えてないから」 最後にそう締めくった。 「お寺参りなんて珍しい出来事ですから、覚えていたりしそうですけど」 「そうでもないわよ」 桜井さんの言葉にすぐさま否定が入る。 「ないんですか?」 「秋子さん――お祖母ちゃんが旅行好きだったから、小さい頃はあちこち連れまわされたのよ」 なるほど。たしかに年寄りは何故だか、お寺だの神社だのを回る趣味があることが多い。 「お祖母さまと旅行三昧ですか。それはちょっと羨ましいですね」 「基本は寺社とか温泉とか。それも有名観光地を外した、通好みな所ばっかりだったけどね」 「子供が喜ぶ場所じゃないですよねぇ」 「それでも、良い思い出でしょう?」 げんなりする百子と比べ、それでも桜井さんにとっては羨ましいものに感じるらしい。小山内さんも桜井さんに頷き返した。 「確かにね。私と、秋子さんと――」 「そうそう。お寺や神社やその手の場所って、お年寄りの旅行先では、ベスト何位かには必ず食い込む人気スポットだと思うんですけど――。 和尚さんは別として、ご老体にあの長い階段は不親切きわまりないと思うんですよね」 「言われてみれば、確かにそうですね」 また記憶を遡っているらしい小山内さんを置いて、二人の会話は進む。 「お年を召した方だけでなく、小さな子供にもきついですよね」 声は聞こえているのか、小さく頷く小山内さん。一体何を思い出していればこんなに長く耽るというのだろうか。あたしは注意深く、彼女の動向を視た。 「なっちゃ―――」 そこで漏れた声にびくりと体に電気が走る。 「なっちゃんって、誰?」 あたしは上の空状態になっていた小山内さんに近寄り耳元で尋ねた。若干、いつもの軽々さを捨てた低い声で。 「――!?」 我に返った小山内さんは息を飲み込み、心臓を跳ねあがらせた。 「~~~~」 あたしはすぐに冷や汗を流す彼女から遠ざかり、にんまりと笑顔を作る。 「ねーねー、オサ、オサ。なっちゃんって誰―?」 あえて愛称で彼女を呼ぶ。 小山内さんは掌で顔を覆い、その甲であたしの向ける視線を遮った。 「喜屋武さんには関係ない人よ」 そう冷たく言い放つ彼女には、自身が愛称で呼ばれたことにすら気づける余裕がない。 「へー、そうなんだ」 ここは普通にスルーするべきだと判断。あまり深く尋ねるのはそれこそ野暮だ。――とはいえ、何だったというのだ、さっきの背筋に電気が走ったような感覚は。 「私の親戚――お母さんの従姉妹だもの」 「……ふむ」 何かを思案するように、あたしと小山内さんのやりとりに耳を傾けていた和尚は、髭をいじっていた手を袂に戻し。 「まあ、一期一会と言いますように、今日この時の出会いを大切にするのが良いでしょう」 と、締めくくり。 「それではお嬢さん方、案内しましょう」 言うや否や、彼女らの返事を待たずに歩き出した。……和服を着た人は返事を待つのを嫌うなんてジンクスでもあるのだろうか? ――――その頃、伽藍堂では――。 「どういうことですか?式が暫くこっちに帰ってこないって」 自身の上司である蒼崎橙子はさも面倒臭そうにこっちを見た。その顔からは、普段かけている眼鏡は外されている。 「頼んだ仕事が面倒なことになってね。黒桐、おまえは魔術もなしに鬼と渡り合う自信はあるか?」 はあ、やはりまたオカルト絡みなのか。うん、でもどうだろう?昔話では鬼が村を襲い、民が戦う姿はよくあることだけど。 「普通に考えて無理ですよ。僕はそもそも魔術なんて使えないですけど、銃を握ろうが、剣を握ろうが、結局僕は素人だし、そもそもそんなものを見た経験すらないんですから」 鬼。一般的には角が生えていて棍棒を振り回すようなイメージが強い。無論ながら、魔術師である橙子さんから漏れた言葉ということはそういうイメージを覆す現実がある可能性が高い。つまり、鬼は物語の世界だけのモノではなく、現実に存在するのだとも橙子は言っているのだ。 「だろうな。だが、お前は無理でもそれを可能とする集団がこの世界には存在する」 「え、鬼を倒す集団……ですか」 そんなものは初耳である。もしかして、僕たちが知らないだけで外国では普通に鬼が闊歩していたりするのだろうか。――いや、それはないだろう。例え外国であったとしてもそんな事実があるのならば僕たちの耳に入らない筈がない。 「そう、“鬼切部”という部署があり、そこから系列はさまざま。『何とか党』だの数を数えれば切れないほどの党が存在する。 今回私の下に来た依頼主の名前は『守天正武』。彼が属するのは鬼切部守天党といってね。その名の通り、鬼を切る事を仕事とする人間であり、守天党の長、鬼切役だ」 組織だって鬼を狩る、なんとも自分の現実からはかけ離れた話ではあるが、蒼崎橙子という人間は僕に全く関係のない話をするほどの暇人というわけではない。元々説明好きで話が長くはなりがちだが、それ一つ一つに意味があるというのは、ここで働き始めてすぐに理解した事だった。まあ、式は長話を嫌って、いつも要件をさっさと言えと不機嫌そうに催促をするのだけども。 「依頼の内容はなんだったんですか?」 「ああ、おまえも御伽噺で聞いたことはないか?蛇を倒したらその体の中から剣が出てきただの、山一つを一振りで半分にするほどの威力を持つ剣だとか」 たしかに聞いたことがある。昔話によくありがちな事だ。 「そういう話は完全に御伽噺だとおまえは思うか?」 「そうですね。全てがとは思いませんけど。何か物語のきっかけになるようなものが存在しなければ、まったくの思いつきで書かれた物ばかりだとは言い難いですね」 よろしい、と軽く橙子さんは頷く。 「いま黒桐自身が言ったように、だいたいの物語には原型(アーキタイプ)が存在する。何かそう思わせるような存在がなくてはならない。でなければ物語が派生することなどないのだからな。例えば式や私の魔眼もそうだ。実際にそういったものが存在するからこそ、いくら秘匿されていても噂という形で綻び、魔眼が現実の世界で想像(イメージ)という形を得て模造(トレース)されていく。魔眼が実在するというのを知らないときに、存在するのだと教えられても、そうそう信じられるものではないだろう? だが実在することを間近で見せられたとき、簡単な説明で頭にうまく情報を入り込ませやすいのは、そういった、予めに近くなくとも遠くない存在を御伽噺として頭に最初から蓄積させているからだ。その代わり、御伽噺を現実と受け止めるのはなかなかどうして難しい。何故ならそれは本人にとっての現実を覆すことが多いからだ。人はいつだって自身の現実にしがみついて生きている。そうでなければ、彼らにとっての“普通”であり続けることが適わなくなるからな」 たしかに僕たちにとっての現実は橙子さんの現実ではない。僕から見たら彼女や式が話す話はオカルトであって、真と知っていても、どこか信じたくないと思う自分がいる。だがそれが普通の人間にとって正しい感情なのだと、橙子さんは言う。 「つまり、そういった伝説上の武器が存在する、と」 「その通りだ。鬼切部守天党の役割は一般的にはその名の通り、鬼切だ。しかし、本来の――創設目的には別の理由が存在する。とある『神代の呪物の封印』。それが鬼切部守天党の存在意義さ」 神代の呪物……それはまさに神話や御伽噺でしか存在しないとされている存在。そしてそれを魔術とは別の力で秘匿し、数百年も昔から封印してきたのだと。 「彼らの長である守天正武は“万物全てを殺すことが出来る”魔眼に興味を抱いた。とりあえず、破壊できるかどうかだけでも見定めて欲しいとな」 「それで式が……」 話は振出しに戻り、一番聞きたかった真実が橙子さんの口から出る。だけど、僕が言うのもなんだけどさ。……よく式がそんな依頼を受けたなぁ。 「もちろん式はあまり乗り気ではなかったのだがね。その時に事件が起きた」 「事件、ですか……?」 「秘匿されていたはずの神代の呪物《剣》が、正武がこちらに依頼しに来ている間に、鬼に盗まれたのだそうだ」 組織の人間は全員、死に至る程の傷は受けていないそうだが、全治数か月のありさまで、まともに動けるのは戦いには敗れたものの比較的軽症だった少女一人だけだったらしい。何故、鬼が《剣》の存在を知っていたのか、その真実も未だわからず仕舞い。橙子さんとしてもオカルトが現実を闊歩するのは好まない。秘匿されるからこそ、価値があるという魔術師らしい理由を以て、彼らに協力することにしたようだ。 「えーと、つまり式は鬼退治の協力を?」 「正確に言えば、《剣》の奪還、または破壊のため、だな」 とりあえず、今はっきりと判るのはまたもや式は危ない目に自ら飛び込みに行ったらしい、ということだ。 「鬼退治はしなくてもいいんですか?」 「さてな。それは両儀式が判断する事だろう」 呟くように、空を見上げながら言う橙子さん。式次第ということだろうか、それとも“彼女”次第ということだろうか。 まあ、聞いても答えてはくれないんだろうな。 「それで、式はいま何処に?」 「鬼退治にはうってつけの場所、さ」 「はい?」 「鬼ヶ島…卯良島に最も近い地。卯奈咲さ」 後から情報を探っていて気付いたことだけど、卯奈咲や卯良島、その名前を持つ地はかなりにオカルト臭がする、いわくつきの場所であった。
https://w.atwiki.jp/vip_sw/pages/63.html
Wikiのようにこうすりゃいいんだろ?
https://w.atwiki.jp/anozero/pages/1189.html
~GARO 黄金の遣い魔~ 光あるところに、漆黒の闇ありき。 古の時代より、人類は闇を恐れた。 しかし、暗黒を断ち切る騎士の剣によって、 人類は希望の光を得たのだ。 行け 疾風のごとく 宿命の戦士よ 異界の大地を 何故戦うのか それは剣に聞け か弱き命守るため 俺は駈け続ける 闇に生まれ 闇に忍び 闇を切り裂く 遥かな 運命の果て巡り合う 二人だから 行け!疾風の如く 魔戒の剣士よ 異界の双月の下 金色になれ 雄雄しき姿の 孤高の剣士よ 魂を込めた 正義の刃 叩きつけて 気高く吠えろ 牙狼! 第3話 決闘(Aパート) 朝もやの中、風を斬る音が響いている。 吹き荒れる嵐のように、押し寄せる波頭のように、短い気合と共に繰り出されるソレは、緩急をつけながら次第に激しさを増してゆく。 大気が切り裂かれ、一瞬生じた空隙にまた新たな大気がなだれ込む現象が生じ、結果朝霧は渦を巻いて消滅してゆく。 敵を倒すための、あるいは自分が生き残るために操られる斬刃は只の舞いよりも美しい。 冴島鋼牙の朝の鍛錬に偶然遭遇した、シエスタ・イスルギは息を呑んでその光景に魅入っていた。 トリステイン魔法学院の敷地内、『火』と『風』の塔の間にある、ヴェストリの広場の一角である。 早朝の洗濯を済まし、水汲み場から帰る途中、シエスタはその光景に遭遇したのだ。 流れるような動作で刃を下ろし、途中軌跡を変えて急角度で跳ね上げる。敵の刃を受け、最小の動きと極小の力で回転させ、いなし、体勢の崩れたところへ突き入れる。時には脚を使い、跳ね除けた瞬間相手の腕を傷付け戦闘力を奪う。最後にとどめとばかりに大上段に振りかぶり、防御ごと敵を打ち砕いた。 無駄を徹底的に省かれた、ただ相手を斬る、と言う動作がかくも胸を打つのはなぜだろう? それは剣を繰る者の、時には厳しく、時に哀しい眼差しのせいかもしれない。 ここには居ない、眼に見えない相手の攻撃を鋼牙が撥ね付け、問答無用の一撃を与えた瞬間、彼女の耳は確かに相手の断末魔の叫びを聞いたのだ。 普通ならば耳を塞ぎたくなるようなソレが、今この瞬間だけは甘美なものとしてすら聴こえてしまう。 美しい。 麗しい。 猛々しい。 早く仕事に取り掛からなければ、後々大変な事になることは十分分かっているはずなのに、魅了された彼女はいつまでも居続けた。 果たしてどれだけの時間続いただろう? やがて、朝霧の中の剣舞は終わりを告げた。 振り下ろした剣の平を左中指の指輪に沿うように引き、その体勢でしばし静止する。ゆっくりと息を吸って、吐いて、気息を整えながら顔を上げた鋼牙は―。 「誰だ!?」 唐突に誰何の声を放った。 「ふえ!?」 鋭い声音にシエスタは驚き、そしてよろめく。体勢を立て直すのに失敗して、両手で持っていた籠から洗濯物が零れ落ちた。 「ああ!せっかく洗ったばかりなのに!」 嘆きの声と共に落ちた洗濯物を拾おうとして、屈み込んだ拍子に無事な方を落としてしまう。そのことを何度も繰り返して、とうとう最後に彼女はうつむいてしまった。 足元には、間違えて踏んでしまった貴族様のシャツ。純白のソレの背中には、黒々と靴跡が残されていた。 目の前が涙でにじんで歪む。たった数分前の高揚した気持ちから一転、シエスタの心は限りなく絶望に彩られた。 うつむき、嘆き悲しむ彼女の視界に、漆黒のブーツの先端が入ったのはその直後だった。 「すまないことをした」 鋼牙は落ちていたシャツを拾うと、汚れを手で払い、シエスタに背を向けた。 「あ、あのっ!」 シャツを持ったまま、鋼牙は振り返った。端正な、時には厳しいとすら受け取れる横顔に、今まで見たことがない表情が浮かんでいるのが見て取れる。 ……もっとも、よほど注意深く眺めてみないと分からないくらい、幽かな変化だったが。 「どうした?洗いなおすのだろう?」 いささかの困惑を浮かべながら、鋼牙は手に持ったシャツを掲げた。向かおうとしているのは、水汲み場だ。 「そんな!悪いです!貴族様にそんなことさせられません!」 あまりに恐れ多い事だと言うシエスタに、だが鋼牙は譲らなかった。 「驚かせてしまったのは俺の方だ。謝りこそすれ、恐縮される理由がない。第一……」 改めて向き直り、シエスタの眼を正面から見つめつつ彼は告げた。 「俺は、『この世界』の貴族なんかじゃあない」 ……結局、その言葉がとどめとなった。真摯な眼差しに逆らう事もできず、シエスタは先を歩く鋼牙の後についていった。 ほんの少しだけ、今という時間を嬉しく感じながら。 (そっか、このヒト、貴族じゃあなかったんだ!) シエスタは前を歩く青年の顔をそっと、覗き込んだ。 朝もやの晴れた庭を渡り、鋼牙が女子寮に辿り着くと、部屋の前にはルイズ・フランソワ-ズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエールが待っていた。 「遅い!どこ行ってたのよっ!」 普段ならば、共に食堂へ向かう時刻である。ピンクの髪の小柄な少女は、腕組をして彼をねめ上げた。 「全く!ご主人様を待たせといて、自分はメイドと楽しくおしゃべり?遣い魔の癖に生意気なのよ」 どうやら、鋼牙が帰って来るのを待ちわびて、窓から外を覗き込んでいる内に、シエスタを伴って帰る光景を目撃されてしまったらしい。誤解だと言い訳する気にもならず、鋼牙は無言で応対する。 そしてその態度に、名目上の主であるルイズはヒートアップするのだ。 「なによ……この、ムッツリ!」 「メイドなんかに鼻の下伸ばして!」 「アタシが見てないところで、あのメイドにナニかして御覧なさい!名誉あるヴァリエール家の名に泥を塗る……」 ルイズの言っていることは口調こそ高飛車だったが、その実眼は泳いでしまっていた。どこまで言えば、便宜上遣い魔として居る鋼牙が怒り出すのか、その辺りの加減がまるでわからないからだ。 虚勢を張っている、というわけでもない。むしろそれはどこまでの範囲、ヒトに踏み込んで良いのか分からないという事を物語っていた。 ……鋼牙は知らない事だが、ルイズは彼が召喚される前はむしろクラス全体から孤立する傾向にあった。常にうつむき、教科書や魔法の指導書を紐解く日々。魔法を使えない、ということで人の目を引かないよう、気にし過ぎるほど気をつかい毎日を過ごしてきたのだ。その結果だろう。一種のコミュニケーション不足の状態に彼女は陥っていた。 例えば仮に、召喚された者が鋼牙のような『触れれば斬る』といった雰囲気を漂わせた年長者ではなくて、ほぼ同年齢の相手ならばどうだっただろう。さしたる特徴も能力も持たない、気兼ねせずにいられるような相手ならば遠慮なく、時には拳や蹴りのような一種の“肉体言語”を通してコミュニケーションを図ることもできたはずである。 いずれにしても、おのれの意思を伝える事が苦手な少女と寡黙な青年、この二者間のみではいつまでたっても相互理解が進まないことは確実だった。 だがここで、二つの存在が両者を仲介する。『一つ』は―。 『まあまあ…お嬢ちゃん…鋼牙だって遅れるつもりはなかったんだ。ただ、あのメイドっ子の仕事の邪魔をしちまってな。そのお詫びをしていたのさ』 鋼牙の左中指にはめられた指輪がカクカクと動いた。魔界語で『友』という意味の名前の『ザルバ』は、鋼牙の遅参の原因について説明した。 「そ、そうなんだ?ふーん」 ぎこちなくうなづくルイズ。そしてそこに『もう一人』が現われ声をかける―。 「あら?」 ルイズの部屋を挟んで、鋼牙に割り当てられたところとは正反対の部屋の扉がいきなり開いた。 声に誘われて見れば、部屋の中から一人の少女が姿を現した。燃えるような紅い髪と健康そうな褐色の肌、並みの男性よりすらりとした容姿がルイズとは対照的だ。 少女はルイズを見ると、ニヤッと笑った。 「おはよう。ルイズ」 対するルイズは、嫌々ながら返答した。 「おはよう。キュルケ」 「あらあら、その方が貴女が召喚したっていう、件の騎士様ね」 キュルケと呼ばれた少女は、蕩けるような視線を投げかけた。 「『サモン・サーヴァント』で人間を召喚した、平民を遣い魔にしたって騒いでたけれど、ううん、なかなか当たりじゃあないの?」 ルイズの目許が小刻みに震えた。いささか声を荒げて、彼女はキュルケに喰ってかかる。 「それ、皮肉のつもり?」 対するキュルケは余裕の態度を崩さなかった。 「違うわよ。遣い魔は、そのメイジに合った存在が召喚される。適性や実力含めてね。騎士様を召喚したってことは、貴女は守ってくれる存在を必要としたんじゃなくって?」 『ほう……ふむ……なかなか面白い意見だなそりゃあ』 《ザルバ》が小さくうなった。 『そうか……《守りし者》ってわけだな』 「《ザルバ》?何を感心している?」 いぶかしむ鋼牙の声は、キュルケの声に消された。 「あたしなんか…ほおら!見て見て!フレイム~」 眼を向ければ、キュルケの背後の開いた扉から、なにかがのっそりと出てきた。 大きさは虎ほど、全身をまっ赤な鱗で覆われ、尻尾の先端にランタンの様に炎が燃え盛っている。全身から熱気を放ち、近づくだけで周囲の気温を上昇させた。 「これって、サラマンダー?」 「そうよー、火トカゲよー。見て?この尻尾。ここまで鮮やかで大きい炎の尻尾は、間違いなく火竜山脈のサラマンダーよ?ブランドものよー、好事家に見せたら、値段なんかつかないわよ?」 ためすがめつ、ルイズが近づいてゆく。触ろうと指を伸ばしかけて、慌てて引っ込めた。 「熱っ!」 「みたいねー。ご主人様の私には、全然熱くなくって、むしろ涼しいくらいなんだけどね。ね?わかった?私の属性にピッタリでしょう?」 「あんた、『火』の属性だものね」 ルイズの指摘に、キュルケは「ごもっとも!」とうなづいた。 「ええ、『微熱のキュルケ』ですもの。ささやかに燃える情熱は微熱。でも、男の子はそれでイチコロなのですわー」 ホホホと口元に手を当てて笑うキュルケ。笑い声を上げるたびに、その豊満な胸がタユリと揺れ、ルイズは悔しそうに歯噛みしながらソレを見上げた。 「あんたみたいにいちいち色気振り撒くほど、暇じゃないだけよ!」 そんなルイズを余裕の態度で黙殺すると、キュルケは鋼牙に向き直った。 「騎士様のお名前は、なんてゆうのかしら?」 「冴島 鋼牙だ」 「サエジマ コウガ?変わったお名前ね。東方の響きだわ。エルフの支配する土地を越えて、《ロバ・アル・カリイエ》からやってきたのかしら?」 「まあ、そんなところだ」 オールド・オスマンに硬く口止めされていたため、鋼牙はキュルケの質問をはぐらかした。 『ホラー……凶暴な幻獣を追ってた最中だったんだがな。そこをルイズに召喚されたのさ』 カクカク顎を揺らして語る《ザルバ》を見て、キュルケが眼を瞠る。 「すごいじゃない!このマジックアイテム。こんなの持ってるなんて、やっぱり貴方そうとうな地位のヒトなのね~」 『おお!俺様のすごいのがわかるか!?お嬢ちゃんさすが目が高い!よ~しよしよし、もっと誉めてくれ~』 「「《ザルバ》!!」」 鋼牙とルイズ、両方ともが魔導輪に注意を促す。なぜか二人して同時に声を合わせたことに気付き、目が合いそうになって慌てて逸らす。その様子にクスリと微苦笑を浮かべると、キュルケは二人に背を向けて去っていった。ちょこちょこと、大柄な身体に似合わない可愛い動作で、サラマンダーがその後を追う。 「あの女」 鋼牙は顔をしかめつつその後姿を追った。 去り際にキュルケが、鋼牙にだけ聴こえるような声で言い残したからだ。 キュルケはいつくしむ様な笑みを浮かべて、鋼牙に告げた。 「アノ子を守ってあげてね。騎士様」 (どういうことだ?“守れ”とは……俺の使命は) その横でルイズが「なにキュルケに色目に使われて、ボーッとしてるのよっ!」などとなにやらわめいていたが、おのれの考えに囚われていた鋼牙は、ソレを完全に無視した。 盆に盛った料理を掲げ持ちながら、シエスタはテーブルを見回した。 毎度おなじみの、アルヴィーズの食堂である。今は朝食の時とて、かなりの人数でごったがえしていた。 その中、二年生のテーブルの一部がポッカリ空いたようになっている。彼女の記憶が確かならば、そこに目的の人物が居たはずなのだ。 ギーシュ・ド・グラモン。土のドットメイジである。 常からあだ名を流すような少年だが、意外と人付き合いは良い。こうした席ともなれば、いつも周囲を友人が取り巻いている。 だが、今朝はそのテーブルには誰も居らず、従って取り巻き連中の姿もなかった。 「あの……」 思い余ったシエスタは。ギーシュの席の隣に座る少年に声をかけた。 「ギーシュ様は、今朝はまだ来られていないのですか?」 「ん?ああ……」 声をかけられた、がっしりとした少年はシエスタの掲げ持った盆を見て納得したようだった。 「ギーシュの分の食事なら、もう下げたほうが良いね。もう、今の時間から出てくることはないだろう。どうやらずいぶん酷い風邪みたいだからね」 どうやら休んだ学生の食事を下げるべきかどうか、悩んでいると見られたらしい。 「そ、そうですか」 実際は、ギーシュ本人に確かめたい事があって、彼女は探していたのだが。仕方なく彼女は頭を下げて、その場から引き返した。厨房へ入る直前、もう一度ギーシュの席を見る。 「尋ねたいことがあったのに……ミリアの事を」 同室のメイドの名前を口にし、シエスタは眼を伏せた。 ミリア・ハニーデイルという少女は、シエスタ・イスルギとはとにかく正反対の人物だった。 まず、外観が派手である。漆黒の髪にかっ色の瞳という地味な彼女に対して、ミリアは貴族の令嬢を思わせる豪奢な金髪を誇っていた。瞳の色もエメラルドをはめ込んだような緑で、その場に居るだけで人目を引く。さらにプロポーションもすばらしく、身分の上下を気にしなければ、かのキュルケ・ツェルプストーと並び立つ双璧と呼ぶ学院関係者も居る。また頭の働きも良くて、魔法の才能を別にすれば、読み書き計算一通りのことはやってのけた。音楽や芸術にも造詣が深く、その点では貴族と話しても飽きさせないだろう。せいぜい、市販の物語小説をようやく読むことができる程度のシエスタとは正反対であった。 だが何よりもミリアを特徴づけていたのは、彼女が『交友関係が広い』ということだろう。 彼女の数百人にも及ぶ『交友関係』は、ここトリステイン魔法学院の使用人だけでなく、れっきとした貴族にさえ広がりを見せていた。 ぞう、ここで言う『交友関係』とは、いわゆる男と女の……肉体的なつながりの事である。正確には魔法学院の男子生徒と金銭のやり取りをして、己の身体を抱かせていたのである。 「……別に『割り切り』な関係だからいいんじゃあない?」 疑問を投げかけるシエスタにミリアが返した言葉はそういうものだった。 「あっちは快楽を得る。こっちは気持ちよくてお金を貰う。どちらも万々歳じゃないの?なまじ愛の言葉だの花束なんて貰っても、何の得にもならないしねえ。服や宝石のほうがお金に代えれるだけまだましよ」 複数の少年から貰った同じデザインのバッグを、質入したミリアは笑った。 「どうしてお金を貯めてるかって?まあ、他ならぬシエスタだからはなすけど、私、トリステインから出て行こうと思ってるんだ」 「……」 絶句するシエスタにミリアはうなづく。 「なんだかんだ言ったってさ、この土地じゃあ、平民に生まれたら一生平民なわけ。どれだけ努力してもね。でも広い世の中、努力すれば平民出身でも貴族になれるところがある。ゲルマニアとかガリアとかね」 「お金はそのために必要。ゲルマニアに行って社交界デヴューして、貴族のボンボンを誑し込んで見せる。知識は相手を引き付けるため、セックスは相手を飽きさせないために必須の技術よ」 「まあ、あまりこの学院にも長居するつもりはないわ。なんたって若さが勝負ですもの。ね?」 そう言ってウインクしたミリアは、髪をすき終わると立ち上がった。 「……また、『お客さん』?」 シエスタが尋ねると、彼女は「うん」とうなづいた。 「ひさしぶりだわ。ギーシュ・ド・グラモンに呼び出されるなんて。あの子の筆下ろしは、私がしたげたのにねえ。二年に上がってからはちっともお誘いがなかったわ」 そうしてチェストの奥にある、避妊具の束を取り出しながら。 「そう言えば、シエスタもやってみない?貴女みたいな純朴な子が良いって貴族のボンボンも居るのよ。マリコルヌとかマリコルヌとかマリコルヌとか……ってあらっ?」 首を傾げたミリアは、最後に扉を開けながらシエスタに告げた。 「ひょっとして帰るのが遅くなるかもしれないわ。鍵は持ってゆくから大丈夫。朝までぐっすり寝てて、ね?まあ、男の子誘い込んでもいいけど。隣には聴こえないようにね」 そうして、憤慨するシエスタを置いてミリアは出ていった。 だが一晩がたち、朝になってもミリアは帰ってこなかった。仕方なくいつもは二人で葉作業する洗濯物を一人で運び、そこで鋼牙に遭遇したのだ。 「ミリア…どうしたのかしら?」 後で時間があるならば、ギーシュ・ド・グラモンの部屋を訪ねてみよう。シエスタはそう、考えた。 「……授業には出られない?」 二つに割ったベーグルにバターとラズベリージャムを塗りながら、ルイズは鋼牙にいぶかしげに尋ねた。 鋼牙とルイズは、今日も隣りあわせでテーブルについていた。その周囲が一席分、ポッカリ空いたようになっているのも相変わらずだ。大勢の学生が入れ替わり立ち代りごったがえす中を、料理を盛った盆を掲げて、メイドたちがクルクル急がしそうに移動していた。その中に、早朝会ったシエスタという少女が居るのが見えた気がした。 「ああ……学院の土地から出て、周囲を調べてみたい」 『どうも、敵はこの学院内に居ないようだ。ホラーの気配が感知できない』 鋼牙を後押しするように、《ザルバ》が補足した。 『時間が経つほど、こっちが不利になる。どうか協力してくれないか?お嬢ちゃん』 「まあ、貴方達なんか居てもいなくても一緒だし……遣い魔らしいこと、一つもしようとしない奴なら同じかしら?」 唇の端を歪めるルイズ。こころなし、眼の端が潤んでいる。そのことに鋼牙は気付いたが、見咎めると逆に収拾がつかない事態になりそうだと感じて、口出しする事はよした。さいわい、《ザルバ》の方も鋼牙の雰囲気を感じとってくれたらしい。この場は沈黙を保った。 「すまないと思う。だが、俺がホラーを狩ることが、ひいてはルイズ、お前やこの学院の者達を守る事につながると、わかって欲しい」 鋼牙の説得に、ルイズはフン!と鼻を鳴らした。前を向き直り、ジャムが垂れてきそうなベーグルに齧りつく。 「まあ、オールド・オスマンには『可能な限り、鋼牙の言う事は聴いて上げる様に』なんて言われたからね。そのくらいかまわないわよ。一応、馬の貸し出しはアタシの名前でやっといたげる。馬には乗れるわよね?仮にも『騎士』なんだから」 「無論だ。まあ、俺には大人しすぎるかもしれないが」 魔界の獣を乗馬としている鋼牙である。その程度のことは雑作もない。 朝食を半分以上テーブルの上に残し、鋼牙はナプキンで口元を拭った。 闇の中に、嘆く声が響いた。 助けを求め、哀願する。若い女の声だ。 すえた香りが漂う部屋の中央、ギーシュ・ド・グラモンは椅子に腰掛けている。 にやにや笑う口元は、人には不可能な角度につりあがっていた。かって端正だった顔にはいまや人外の狂相が浮かんでいる。 テーブルの上のグラスを取り、そこにワインを注ぐ。血のようなまっ赤な液体を透かして、曲がりくねった女の肢体が浮かんだ。 「美しいねえ」 豊満な女の身体が、目の前に浮かんでいた。否、壁に張り付き同化していたのだ。まるで一級品の芸術のように、女は一体のレリーフと化していた。 生きた、だが次第に確実に死へと向かう芸術だ。 ソレを見ながら、杯を掲げる。次第に弱々しくなる声に耳を傾けながら、ごくごくとあおった。 「素晴らしい」 今度の声は、目の前の芸術作品にではない。おのれに向けたものだ。 「メイジの力が、これほどなじむとは」 正確には、ギーシュに憑いたホラー《シャックス》の声だ。 薔薇の造花の杖を取り上げ、目の前で振る。 錬金。壁に張り付いた女の四肢が、末端から色を変じ始める。 通常、錬金は魂を持たぬものにしか作用しない。だが今目の前で起きているのは、この世界の理とは異にする現象である。 ホラーのヒトに作用する力と、メイジの魔法が融合した結果だろう。 目の前の女は、徐々に壁と同じ素材に錬金されていった。 己の身体が、生きながらに別のものに構成され直してゆく。そのことの苦痛に、恐怖に、目の前の女は悲鳴を上げた。 「だが―」 ギーシュ=シャックスは顔をしかめる。 「せいぜい、青銅か。金に錬金できれば、最高の芸術作品になったのにねえ」 そのことに落胆しつつも、さらに彼は魔法の力を振るう。 指―ひじ―二の腕―肩―。 つま先―すね―太もも―腰―。 次第次第に女の身体は色を変じてゆき―。 そして、錬金の力が胸にまで達したとき―。 心臓は鼓動する事を停め、女は生きることを止めた。 「これは―!」 驚きと共に、鋼牙は目の前のオベリスクを見上げた。 ラ・ロシェールの森。その最深奥にある、黒曜石のオベリスクのある場所である。 学院の敷地を出て、すぐに《ザルバ》はホラーの気配を感知した。 正確には、『かってホラーが居た』場所の感知だ。 学院で借りた馬を駆り、走らせること小一時間。ほどなく到着した地点で鋼牙が見たものは、あまりに馴染みのあり過ぎる光景だった。 すなわち、溜まりに貯まった陰我を溜め込んだオブジェ―この場合はオベリスク―と、そこにホラーが現われ、ヒトを襲った痕跡だった。 「馬が二頭…それもつい最近か」 オベリスクの周辺の地面を探った鋼牙が呟いた。ところどころ草が踏み荒らされ、土がほじくり返されている。それは何時間か、その場所に馬が停め置かれていた事を示す。 さらにほどなく行くと、黒い染みのようなもので地面が覆われているのが見えた。 『血だな。それも致命傷だ』 地面の血の痕を見た《ザルバ》は断定的な口調で言った。 『髪は…茶か、栗毛か?布切れが残ってるな。マントの切れ端だ』 促され鋼牙が確認する。それは学院で正式採用されているマントと、同じ生地でできていた。 「決まりだな。ここで学院の生徒が襲われた。だが、理解できない。ここでホラーに憑かれた生徒は、学院には帰っていないのか?それならば、すぐ異常に気付くことになるぞ」 『それなんだがな、鋼牙』 《ザルバ》がなにやら言いにくそうにした。 『学院を出てから気付いたんだが…どうやら俺様の感知能力、学院の中では機能してないらしい』 「どういうことだ?つまり、ホラーが居ても俺たちにはわからないと、そういうことか?」 意外な友の言葉に、鋼牙は戸惑いの表情を浮かべた。 『そーゆーことになるな。厳密に言えば、なんらかの結界が張ってあって、それが俺様の感知を阻害しているって感じかな?よほど近づくか、魔導火を使わない限り、無理っぽい』 意外な知らせに、鋼牙は顔をしかめさせた。 「何者かが、俺たちの邪魔をしている?」 『いや、それは違うだろう。どうやら結界は、俺達がこの世界に来る前から、張っていたっぽい。だから始めからその中に居た俺たちは気付かなかったんだ。あくまで、偶然だと思うぜ』 「いずれにしても、学院に戻る必要があるな。結界については―」 『オールド・オスマン。あの爺さんに訊かないといけないだろうなあ』 「ならば、長居は無用だな!」 鋼牙は、コートの裏側の空間から魔戒剣を召喚した。まっ赤な鞘から1メートルほどの直刀を抜き出し、オベリスクに向けて構える。 「!」 烈迫の気合と共に、オベリスク―正確には、その影に潜む陰我を切り裂く。ヒトの負の感情の集積である陰我は、うめき声のようなものを放ちながら雲散霧消した。 完全にオベリスクから陰我が取り払われた事を確認した鋼牙は、待たせていた馬に飛び乗り、馬首をトリステイン学院へと向けた。 「行くぞ!《ザルバ》」 ぶすっとした表情を浮かべたまま、ルイズは目の前の料理をつついていた。 ……結局、授業中に鋼牙が帰ってくることはなかった。 どこを巡ってくるのか、伝言ひとつ残さず朝方出発し、それきり音沙汰がない。夕方までには帰ってくるかと考えたが、どうやらその気配はないらしい。挙句、キュルケに「どうしたの~、もしかして遣い魔の騎士様に逃げられちゃったかしら?」などと揶揄されて堪忍袋の緒が切れてしまった。二人して廊下で言い合い、その結果夕食の時間に遅れてしまったのだ。ようやく食堂に着いたときには、二人の料理は下げられてしまっていた。 今現在彼女がつついているのは、厨房の好意で出されたまかない料理である。本当ならば様々な食材の旨みが渾然一体となったシチューなのだが、今の彼女にその味を楽しむ余裕はない。 なぜなら、自分の隣ではこともあろうにキュルケが夕食を共にしていたからだ。 「……ったく!」 舌打ちをしながら横目で見ると、満足そうな笑顔でキュルケが、メイドの少女に話しかけていた。 「おいしいわ~これ!こんなのあなた方普段食べてるんだ~ずる~い!『残りものには福がある』って言うけどほんとね~。今度レシピ教えてくれる?」 貴族であるキュルケに気さくに話しかけられて、その地味な髪色のメイドは目を白黒させているようだった。どうやら後片付けの最中だったらしく、トレイには汚れた皿が山積みになっている。 今現在、食堂には彼女達メイド以外にはほとんどヒトが居ない。後は自分、キュルケ、それとその横で本で呼んでいる少女……確か『タバサ』とか言ったか?とっくの昔に食べ終わったはずなのに、自分にとって仇敵とも言えるツェルプストー家の娘の傍に四六時中いるのが納得がいかない……がいる程度である。 否、もう一組居た。食堂の果ても果て、普段から空席になっている場所に何人か居た。黒のマントは自分と同じ、2年生のはずである。中には自分のクラスで見た顔も居る。確かあれは―。 ギーシュ・ド・グラモン。 「え!?」 その名前を思い出し、その顔を見た瞬間、ルイズの背に激しい悪寒が走った。 否、悪寒などと言う生易しいものでは断じてない。名状しがたいものの一端を、彼女は自分の身に体験したのだ。 あえて言うならば、それは恐怖。 疎外感。 異質感。 そのテーブルに着き、会話している姿は果たして自分と同じ人間だろうか? そんな感覚すら抱くほど、ルイズはギーシュ・ド・グラモンに『違和感』を感じていた。 「どうしたの?全然食べてないじゃないの?」 キュルケのからかい混じりの声に気付かないくらいに。 「そんなのだから、ヴァリエール家の三女はいつまでたっても成長しないのよ。身体も、心も」 果たして、ギーシュの『違和感』に気付いているのは、ルイズだけなのだろうか?キュルケや、その隣の蒼髪の少女は何も感じないのか? そして、そんな風に見ているルイズの前で、新たなる変事が起こった。 一人のメイドが、ギーシュの元へ近づいていったのである。 鈍い音を立てて、左右に分断されたドアは床に落下していった。 トリステイン魔法学院。その男子寮の一室である。 戸口には『ギーシュ・ド・グラモン』と名札が掲げられており、本人の趣味か薔薇の飾り付けまでなされていた。 その室内へと、鋼牙はドアを破り侵入していった。 …ラ・ロシェールの森から帰還した鋼牙がまず行なったことは、厩舎の貸し出し簿を確認する事だった。 ホラーは既にこの学院の生徒に憑いている。その生徒はここ数日の間に、深夜に馬を借りて遠出しているはずである。しかも単独ではなく他の学生と二人連れ。これだけの条件が揃えば、相手を特定する事は可能だった。 そうして浮かび上がったのが、ギーシュ・ド・グラモン。ルイズと同じ二年生である。どうやら彼は二日前、馬を二頭借り出して深夜の乗馬を楽しんだらしい。ただし二頭目に乗った相手の素性は不明だった。その点は帳簿の上からでは確認できなかった。借りる一人が名前を書けば、全員記入しなくてもよいという決まりだったからだ。 何にせよ、相手の素性はわれた。後は一刻も早く、本人を探し出して斬るだけだ。 そうして彼はまず、ギーシュの部屋へと向かった。 「ここにはいない、か?」 気配を探りつつ、鋼牙は部屋の中ほどに進み入った。 部屋の中央には、椅子が置かれていた。住人の趣味らしく、背もたれには見事な薔薇の透かし彫りがなされている。かける部位にも薔薇の意匠の布地が張られ、こだわりが感じられた。その傍らにはテーブルが置かれ、その上には空っぽのワインの瓶とグラスが放置されていた。 『おい鋼牙、気付いてるか?』 「ああ、分かっている」 《ザルバ》の指摘に、鋼牙もうなづいた。 「どうして、何もないはずの壁に向かって、椅子が置かれてるんだ?」 『そーだ。まるで壁の方向にある、ナニかを鑑賞するみたいな配置だ。これはひょっとすると』 鋼牙は無言で壁に向かった。そして手にした魔戒剣を一閃する。次の瞬間、まっ二つに裂かれた壁の構造材が、鋼牙の足元に転がった。 「!」 すえたような匂いが、鋼牙と《ザルバ》を襲った。 「遅かったか」 舌打ちと共に、鋼牙が眼にしたものは、内壁とほぼ一体化した女性の身体だった。年の頃は十八、九。元は柔らかだったろう身体は、一部は壁と同じ、他の一部は青銅と、雑多な材料で構成されていた。 …ただし、変成しているのは胸の辺りまでで、そこから上は生身のままである。 「人体に、錬金の魔法をかけた、か」 『死因はおそらく心臓停止。身体の末端から徐々に別の物質に作りかえられてる。それが心臓まで来て停まったんだろう。これを見る限り、錬金の速度は遅いようだ。戦いの最中に、自分の身体を変えられる心配は薄いだろう。まあ、長引きゃあ別だがな』 「ふん」 少なくとも、戦闘中にいきなり身体を作り変えられることはなさそうだ。そのように判断し、鋼牙はきびすを返そうとして―。 「ん?お前ら、ギーシュの部屋で何やって……」 おそらく隣室の生徒だろう。丸っこい体つきの男子生徒が部屋の中を覗きこんで―。 「ひ、ひいいいいいいいっ!」 腰を抜かした。 「誰か、誰かああああっ!」 廊下に絶叫が響き渡る。鋼牙は舌打ちをし、その少年へ近づいていった。 『急げ鋼牙!学院側の人間に、先にギーシュと接蝕されてはまずい!』 「分かってる。あいかわらず、ホラーの気配は感知できないか?」 『ああ、悔しいがな』 無念そうな《ザルバ》の声。それにうなづくと、鋼牙は目の前の生徒の襟首を捕まえ引き寄せた。 「この部屋の主、ギーシュ・ド・グラモンは何処に居る?」 廊下に面したドアが次々と開いて、学生たちが顔を覗かせる。だが抜き身の刃を持った鋼牙の姿に、彼らは慌てて頭を引っ込めた。 「し、食堂、かも」 ただ一人残された形の、丸っこい生徒がようやく返事をした。 「食堂?アルヴィースの?」 「う、うん」 今の時間、おそらく食堂にはまだ人が残っているだろう。鋼牙は舌打ちをすると、少年をその場に投げ出し駆け出した。
https://w.atwiki.jp/vip_sw/pages/62.html
Wikiのようにこうすりゃいいんだろ?
https://w.atwiki.jp/ether_geburand/pages/50.html
キャラクター名 負け犬ジャギ様Pスキル:★★★★★痛さ:★★☆☆☆ メイン職業 ウォリアー 裏方力 ☆☆☆☆☆ デッド数 中 所属部隊名 世紀末覇者 特記事項 部隊長 戦闘スタイル 一口評価 おれの名をいってみろ~~ 備考欄 我らがゲブ筆頭部隊世紀末覇者の部隊長である。 E鯖屈指の実力を備えており高確率で部隊員複数と現れる。 味方の十歩先で単騎攪乱して無傷で戻ってくるその様から ラグアのジャギ様との呼び声も高い。 動きを見る限り連携する気は無い。自己厨プレイヤー。 過去に一度だけ開店されたジャ銀行を知る者は少ない。 かつて首都ですいかっぷというアイスが存在すると主張、 グーグル先生の非情な回答により壮絶な死を遂げた。 実はタイ人。 必殺技は北斗羅漢撃。敵の動きが4秒止まる。 関連リンク http //jp.youtube.com/watch?v=Zmhp1A6eelU 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/mh3g_bowgun/pages/79.html
【肉質】 射撃 火 水 雷 氷 龍 頭 65 30 20 20 20 5 頭以外 58 30 20 20 20 5 【弱点】 弾 頭 その他 属性 火 どこでもいい 【推奨スキル】 ◎散弾強化 【推奨アイテム】 特になし 正直適当に弾を乱射してれば勝手に倒れてくれるのだがそれじゃ意味ないので一応。 散弾が有効。弱点の頭に収束するのでガンガン使っていこう。 おまけにオトモジャギィ共も吹っ飛ばせて一石二鳥。 しっかりとガンナーの間合いで戦っていれば被弾しそうな攻撃は噛みつきとタックルぐらい。 しかしこいつは間合いを常に詰めてくるので他の攻撃にも注意する必要がある。 噛みつき攻撃は威力が小さいがこけるのでうっとおしい。 ドスジャギィがこっちを向いた時には横に転がっておくこと。 ただし怒り時だとさらにもう一発噛みついてくることがある。 一番痛い攻撃がヘェーイwwwwwwwでおなじみのタックル。 予備動作が大きいのでわかりやすいから当たることは少ないはず。 これも横に転がっておけば問題ない。 こいつの攻撃全般に言える事が攻撃の判定時間が短いため回避性能なしでもタックル以外は余裕でかわせたりする。 ライトだったらステップで攻撃をスタイリッシュにかわしながら撃ち俺TUEEEEEE気分が味わえる……かもしれない。 どうでもいいが、こいつは疲労時だと発見状態でも罠肉を食べる。 あとG級ではターボ化(移動速度上昇)で動きが気持ち悪いことになる。 もっともドスバギィと比べると優しいものだが。 推奨武器 上記の通り散弾と相性が抜群によい 貫通弾は体格の都合上相性はよろしくない(コイツに限らず鳥竜種全般貫通弾と相性が悪い) 属性弾も龍以外は良く通るので属性弾速射で攻めるのもあり ちなみに肉質がすべて弱点特攻に対応していたりもする 一例 ライト 火竜砲派生系(火炎弾速射、鳳仙火竜砲以降通常弾Lv2速射)、ヴァルキリーファイア派生系(通常弾Lv2速射) ヘビィ トロペクルガン派生系(散弾運用重視),妃竜砲派生系(通常弾運用重視)
https://w.atwiki.jp/ratewatch/pages/35.html
彼はPCに向かって憤懣を叩きつけていた。彼の知識ではねらーの半分はニートを始めとする自宅警備員だったから、主にそれらに関する罵詈雑言・コピペの類を自分を虚仮にした馬鹿どもに叩き付けていた。極力、発覚しないように。しかし自分では気付かない誤字脱字変換ミス、使用漢字によりすぐにバレた。毎度毎度すぐにバレた。それでも彼は諦めない。 種アンチは蛆虫に等しい連中であり、蛆虫が人間様でも最上等の部類に属する俺を罵倒してはならないのだ――そう信じた彼はリアルでは想像しがたい忍耐と執念で煽り、煽られる。 その執念をもっと有用な何かに使えばいいのに。 その時間だけは自分が受験生であることなど、完全に忘れていた。 彼は種アンチを完全に論破したと確信してから買い置きのアイスコーヒーを飲み、自分のブログへ向かった。自分だけの庭、自分だけの王国。ネットでも問題児である彼はブログの中だけでは自分は王であり、好きなように振舞うことが出来た。……コメントの内容を除いては。 『中2病をこじらせたのか、根本的にコミュ力がないのか、釣りなのか、はっきりしてくれ。』 『お前みたいなのは集団生活して協調性を養うのが一番だと思うわ』 『お前何時までもこのままか?糞ガキのまま一生終えるのか?それでいいのか?あん?』 『君には何の才能もなくて可哀相だよ』 『糞ブログ閉鎖しろwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww』 この手合いは無視するに限る、と思っても、やはり腹が立つ。加えて、いちいちコメントにレスを行なうのも億劫になって来た頃合だった。 そこで彼は一計を案じる。 『管理人は2chへの書き込み及び観覧を一切してません』と前置き、更に今後のコメントへの書き込みを禁止する。彼は勝ち誇った気分でブログのページを閉じ、それから恋人へ至る道を模索した。 『泣いてばっかりじゃ男が廃るよ? キミ、華音のことが好きなんでしょ?』 『華音は内気だから、そっちからアタックしてこないと何にも進展はしないよ?』 あの時――兄に絞られ砂場で惨めにメエメエと泣いていた時、彼は確かに恋の天使のささやきを聞いたのだった。恋の天使に違いあるまいと彼はあえて錯覚した。――だって運動駄目、勉強駄目、友人なし、顔は違法のハヤブチシンヤに、リアルの誰が恋のエールを贈ったりする? 俺とかのんは結ばれる運命なのだ。彼はその日が来るのを待望した。 更に数日が経つ。 その間、ある日には「彼女と花火大会に行った」、別の日には「彼女と旅行に行った」などと妄言を吐き散らした。殆どやりたい放題だった。HPの小説も絶好調、敬愛するミツヲ・フクダータ監督がサンライズの第九層から解き放たれ、独裁ペドフィリアや老人斑の禿他無数の有象無象どもを服従させてゆく日も近いと感じられた。 やがて彼は興奮に震える指で、ブログの記事にこうタイプした。 『彼女の家に止まります』 これは自分を奮い立たせる宣言だった。先に既成事実を作ってしまえば後でどうとでもなろう。これが実行出来なければ男ではない、なんとしても実行するのだ――彼はネット上の自分から種アンチをバッシングする分の勇気と意志を借り受け、自分を鼓舞した。 かのんの家に向かう。自然と心が逸る。脚が急ぐ。 ――ついた。塀に囲まれた、ごく普通だが恵まれた一軒家。 大きくあえぎながら、チャイムのボタンを押す。震える指で押したため連打した形になった。まあ、いいか。 ドアが開く。品の良さそうな中年女性――かのんの母親だ。かのんの母は困り顔で「はいどなた様――」と言ったきり、絶句した。必死の形相で大きくあえぎながらチャイムを連打する、違法な顔の中学生。 彼も彼とてかのん以外と会話する他は何物の介入も予期していなかったため、平生の挙動不審が言語に現れた。 「うわあああああああああ貴方は…貴方だけは!」 かのんの母はこの不審者にドン引きし、慌ててドアを閉めようとした。しかし彼は周到にも靴の爪先をドアの間に滑りこませて、その企てを阻止していた。 「ふざけんな! 誰にだって自由はある!」 かのんの母は娘と同じく、本来内向的な性格だった。常人の世界から脚を踏み外した少年に太刀打ちもならず、完全に飲まれてしまっていた。 「『彼女の家に止まる』ってブログに書いたんだよ! だから入れろよ、おう、早くしろ(迫真)!」 無理解な大人と闘う勇敢な少年――彼の脳裏にそんなシチュエーションが存在したことは否定出来ない事実である。そもそも彼はいっぱいいっぱいの状態にあった。 だから背後から明らかな殺意を抱いた誰かが来ても全く気付く余地はなかった。 「せェいッ!!」 菜月の全体重を掛けたジャンピング延髄斬りが美事に決まった。衝撃は速やかに脊髄の神経パルスを遮断せしめ、彼の意識を暗闇に落とした。それでも塀に引っかかって立ったままの状態になっていた。菜月は更に彼の襟首を掴み、後頭部から引き倒す。 「扉…閉めてください! …早く!」 菜月の渾身の叫びに圧倒されつつも、かのんの母は家の扉を閉めた。 気が付くと彼は公園で野ざらしのまま眠っていた。 「いててて……」 後頭部から首筋までにかけてずきずき痛む。出血を確かめたが問題はなかった。 「しかし、俺こんなところに?」 確かかのんの玄関で中年のおばさんとなにやら会話をしていたはずだ。おばさんは優しく、すぐにお嬢様(つまりかのんである)を呼んでくれるはずだったが……彼の記憶は最前に見た夢とごっちゃになっていた。 そこから先は思い出せない。何が何やら彼の拙い頭では整理しきれず、チッと舌打ちをして、彼は元来た道を帰って行った。 ……この一件が大問題を引き起こそうとは、彼の拙い頭では全く思いも寄らないことであった。 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/wiki17_hokuto/pages/251.html
ジャギ必殺技解説 ジャギ必殺技 ショットガン 236+A(真正面) 623+A(斜め上方) 「死にやがれ~!」と叫びながらショットガン発射。弾速は遅い。 236なら横、623なら斜め上に飛ぶ。 ドラム缶に当てて燃やすことも可能。 北斗千手殺 空中で236+A トキの百烈拳に似ている技。 空中から斜め下にジャギ様の速い突き連発。 低空からガード崩し、エリアルの締めなどにどうぞ。 南斗邪狼撃 214+C(溜め可能) 一度後退してから突進する技。 Aで動作を中断可能。 最大まで溜めるとガード不能になる。 使い勝手はイマイチ。やはりシンの足元にも及ばないのか。 主な用途はガーキャンを読んでの反撃。 ドラム缶 214+B ドラム缶を設置する。 最大2つまで設置可能。 ショットガン、マッチなどで燃やすことができる。 燃やした場合攻撃判定のある大きな火柱が発生する。 設置したドラム缶は5秒で消える。 マッチ 236+B マッチを投げる。しばらく相手が燃えるので引火させるのに使う。 ガソリン 214+D ガソリンを撒く。10秒で消滅。 マッチなどで引火させることが可能。 ガソリンの上では相手の移動力が大きく低下するため 相手に近づかせないようにうまくガソリンを撒くのが重要。 や…やめてくれ!!た…たのむ!! 214+A(溜め可能) 「や…やめてくれ!!」と叫びつつジャギ様が後退。 ボタンを離せば解除される。 最大まで溜めると相手に含み針を投げる。この針はガード不能で星を一つ奪える。 しゃがまれると空ぶるが。 良くできた弟~~~!! 632146+D 発生の遅い下段技。 当たると相手に重りをつける。 重りがついた相手は移動力が低下しジャンプ不可能。 約5秒で重りは消える 星を奪う効果があり、主にダウン追撃として使う。 何故か出がかりに長い無敵がある。使い道は無いが。 バカめ!勝てばいいんだ何を使おうが! ショットガン近くでダウン中にC スタートボタンで挑発時に捨てられるショットガンの上で出せる飛び道具。 一発ごとにオーラゲージ半分使用。 そもそも挑発しておく必要があり、しかもダウンしないと出せないので出すのが非常に面倒。 ジャギ究極奥義 まだまだ読みが甘いわ 236236+A 発生1+16F。 大量のガソリンを斜め上にばら撒く。 喰らった相手はヒット、ガード問わずガソリンが身体に付着した状態になり ショットガンなどで発火させることができる。 北斗羅漢撃 236236+C 追加 A、B、C(各3回まで) 発生0+2F、反撃技としては破格の速さ。 ジャギ様の速い突きで前進しつつ相手を突く 発動~攻撃判定発生後まで無敵で発生が非常に早いのだが、発動後にジャギ様がバテて隙ができる。 動作中にAで斜め上、Bで前、Cで斜め下に含み針を飛ばせる。 終わり際に針を飛ばせば、ガードされても反撃を安く済ませることができる。 俺の名を言ってみろ! 6321463214+C (追加)初回不正解時に236+A 発生4F、2ゲージ消費の投げ技。 俺の名を言ってみろ!と相手に言い シャギ シャチ ジャギなどの選択肢が出る。 制限時間内に答えないor不正解だと膝蹴り(星は奪えない)。地味にダメージがでかい。 その後追加コマンドで2度目の選択肢が発生する。 この選択肢を制限時間内に答えないor不正解だと 星を奪った挙句に強制ピヨり。その後はバニシングをどうぞ。 選択肢に正解されると「なぜだぁーっ!」と頭を抱え、ほぼ五分で仕切りなおし。 今は悪魔が微笑む時代なんだ! シンの近くで641236+C 対シン専用の投げ技。 相手の七星ゲージを1つ奪い ブーストとオーラゲージ減らす効果がある。 シン側はレバガチャによってゲージ減少を安く済ませることができる。 ジャギ一撃必殺奥義 フフ・・・この時を待っていたのだ 236+CD同時押し 発生が9Fと早く、2Cからでも最速なら繋がる。 ジャギ様がヘリポートの高いところに登り 流れ出る燃料が相手にヒットした場合 マッチを投げ、燃料に発火し画面全体を大炎上させた後爆発させる。 途中で相手を落としたり、マッチで引火した燃料の炎がスカってしまうとKOできない。